「栗」についての基本情報から、ちょっとためになる雑学まで、
栗をより美味しく楽しく味わっていただくためのさまざまな情報をお届けします。

横浜水信バイヤーが自信をもっておすすめする栗の逸品をご案内いたします。

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横浜水信で取り扱いのある栗の出回り時期と、いちばん美味しい旬の時期をカレンダーでご案内します。
(天気等の条件により、時期は前後する場合があります)

Basic Information

「栗」の基本情報

栗の分類、産地と生産量、
品種情報など、
基本情報をまとめました。

「栗」とは〜植物上の分類

栗はブナ科クリ属の落葉樹です。
世界中に数多くの品種がありますが、大きく分けると日本栗(和栗)、中国栗、ヨーロッパ栗、アメリカ栗の4つに分かれます。
日本栗は自生する芝栗を改良したもので、粒の大きさは大きく、風味が良いのが特徴です。
栗の歴史はとても古く、縄文時代の遺跡からも栗が出土しています。平安時代には京都の丹波地域で栽培され始め、次第に栽培が広がっていきました。他国産の栗は病気に弱いため、国内ではほぼ栽培されていません。

産地と生産量

日本の栗の生産量の上位5ヶ所です。
都道府県別の収穫量割合は、茨城県、熊本県、愛媛県、岐阜県及び埼玉県の順となっていて、上位の5県で全国の5割を超えています。出荷量は少ないものの、全国の広範囲にわたり栽培されているのが特徴です。

国内生産量

順位 都道府県 収穫量 比率
1位 茨城県 3,800t 24%
2位 熊本県 2,210t 14%
3位 愛媛県 1,300t 8%
4位 岐阜県 685t 4%
5位 埼玉県 581t 4%

2022年 農林水産省 作物統計調査より

栗のおもな品種

栗の名称でよくきかれる丹波栗、小布施栗、中山栗、恵那栗、というのは、産地ブランドの名称です。それぞれの産地では、複数の品種が出荷されています。日本で最も多く栽培されている品種は「筑波」で、その他「銀寄」「丹沢」「利平」「石鎚」が生産量の多い品種です。その他にも、ぽろたん、柴栗、岸根、美玖里、人丸など、日本各地でさまざまな品種が栽培されています。

栗の旬

栗は8月中旬頃から収穫が始まり、9月から10月が旬になります。出回る時期は、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)の大きく3つの時期に分かれています。
8月の下旬〜9月下旬に出回る早生の品種には丹沢、ぽろたん、国見など、9月下旬〜10月中旬に出回る中生には利平、筑波、銀寄など、10月上旬〜11月上旬に出回る晩成には岸根や石鎚などがあります。

味わいの特徴

日本の栗は中国やヨーロッパ、アメリカの栗と比較して、粒が大きく、香り・風味が良いのが特徴です。ただし甘味はやや弱く、渋皮がはがれにくくて加工しづらい点もあります。
国内生産の3割を占める品種である「筑波」は、ホクホクした食味で甘みと香りがあり、品質が高いのが特徴です。丹波栗ブランドで知られる「銀寄」は、ホクホクして甘みが多く、豊かな風味が特徴ですが、貯蔵にはあまり向きません。最近注目の「ぽろたん」は、果肉が黄色くホクホクして甘みがあり、渋皮が簡単に剥けるのが名前の由来になっています。

栄養価と効能

栗はさまざまな栄養成分を含む、栄養価の高い果実です。
ビタミン類としては、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6を含み、美容効果や疲労回復、老化抑制、代謝促進などの効果が期待できます。特に、ビタミンCはでんぷん質に包まれているため、加熱でもこわれにくい特徴があります。
また、高血圧予防が期待されるカリウム、増血作用のある葉酸、便秘予防の食物繊維も豊富です。

Useful Information

「栗」のお役立ち情報

栗をより美味しく
味わっていただくための
基本情報をまとめました。

おいしい栗の選び方

栗は基本的に下記のポイントをチェックして見分けましょう。

  • 皮にハリと光沢のあるもの
  • ずっしりと重みを感じるもの
  • 粒が大きく、ふっくら丸みのあるもの
  • 虫食い穴のあいていないもの
  • 黒ずみのないもの

食べ頃と食べ方

栗は長期保存が可能な果実ですが、乾燥や虫食いの心配があるため、保存方法に注意しましょう。次項の「保存方法」をぜひご参照ください。
すぐ食べる場合は、まず1時間ほど水につけて、虫を除いてから調理しましょう。
また、栗は低温で貯蔵することで、糖度が高まります。チルド室または冷蔵室の低温(0〜6度程度)で2~3週間ほど熟成させることにより、でん粉が糖に変わり甘味の増した栗を味わえます。その際は、乾燥しないようポリ袋などに入れ、カビが出ない様に注意して熟成させましょう。

保存方法

栗は乾燥により、硬くなったり食味が悪くなってしまったりするため、乾燥しないように保存します。また、長時間常温で保存すると鮮度が落ちるため、長く保存したい場合は、冷蔵庫で保存します。
生栗は、2〜3日で使い切るなら、ポリ袋に入れ冷蔵庫で保存しましょう。
長期保存して熟成させる場合は、一度1時間ほど水につけて虫を除き、水気を拭き取ってから、新聞紙などの紙に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫のチルド室または冷蔵室で保存します。2〜3週間で甘みが増して食べごろになります。
さらに長期で保村するなら、冷凍もできます。洗って水気を切り、生のまま冷凍保存袋に入れて冷凍します。そのまま茹でて調理ができます。

茹でた栗もポリ袋で冷蔵保存できますが、痛みやすいため、2〜3日を目安に食べ切りましょう。食べきれない場合は、皮のままで冷凍ができます。冷凍後は1〜2ヶ月を目安に食べ切りましょう。

生の剥き栗は日持ちがしないため、水に浸して冷蔵庫で保存し、3〜4日のうちに使いましょう。使いきれない場合は、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存もできます。

栗のレシピ〜美味しいアレンジ

栗ごはん

秋の味覚の代表として、ぜひ食べたいものの一つが「栗ごはん」。白米のごはんのほか、もち米でつくる栗おこわも、秋を感じられるお料理です。生栗は皮剥きなどの下処理が大変ですが、生の剥き栗なども販売されていますので、上手に利用してみてはいかがでしょうか。

茹で栗

栗は茹でたり焼いたり、シンプルな調理でいただけます。
茹で栗の場合は、栗を洗って半日ほど水に漬けてから茹でます。茹でたら、すぐに水切りせず、そのままさますと、鬼皮や渋皮が剥けやすくなります。
皮をむいた茹で栗は、つぶしたりペーストにすることで、モンブランなどのスイーツにアレンジして楽しめます。

焼き栗、揚げ栗

水につけた栗の皮のお尻の部分に切り込みを入れ、オーブンやフライパンなどで加熱する焼き栗は、ホクホクした栗の食感を楽しめます。焼くことで、渋皮が剥きやすく、食べやすくなります。
また、鬼皮を剥いた渋皮付きの栗を低温の油でゆっくり揚げた「揚げ栗」も、手軽にできておすすめです。軽く塩をふって、栗の甘みをひきたてます。

渋皮煮、甘露煮

鬼皮を剥いて渋皮を残した栗を甘く煮あげた「渋皮煮」は、それだけで美味しく、デザートに添えても存在感のあるスイーツ。とても手間暇のかかるレシピですが、長期保存ができるので、秋に仕込んだものを、お正月のご馳走に使うこともできます。
剥き栗をクチナシで鮮やかな黄色に仕上げた「甘露煮」も、お正月料理の定番、栗きんとんに欠かせない存在です。
甘く煮あげて、瓶などに保存することで、和洋さまざまなスイーツやお料理に使うことができます。

Watermelon column

「栗」コラム

栗に関する雑学や、
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