「洋梨」についての基本情報から、ちょっとためになる雑学まで、
洋梨をより美味しく楽しく味わっていただくためのさまざまな情報をお届けします。
横浜水信バイヤーが自信をもっておすすめする洋梨の逸品をご案内いたします。
横浜水信で取り扱いのある洋梨の出回り時期と、いちばん美味しい旬の時期をカレンダーでご案内します。
(天気等の条件により、時期は前後する場合があります)
Basic Information
「洋梨」の基本情報
洋梨の分類、産地と生産量、
品種情報など、
基本情報をまとめました。
「洋梨」とは〜植物上の分類
洋梨は、バラ科ナシ属に分類される、ヨーロッパ原産の果樹です。植物としてのナシには、和なしと中国なし、洋なしの3つがあり、日本では和梨と洋梨が栽培されています。球形でシャリシャリした食感の日本梨とは異なり、洋梨はひょうたんのような形をしてネットリとした滑らかな食感が特徴です。
洋梨には非常にたくさんの品種があり、世界では数千種類もの品種があると言われています。
日本には明治時代に持ち込まれましたが、栽培の難しさや見た目の悪さ、食べ頃の見極めが難しいことから、本格的に広まったのは1970年代頃からです。近年は、芳醇な香りと濃厚な味わいのある「ラ・フランス」など品種の人気が高まり、種類も豊富になっています。
産地と生産量
日本の洋梨の生産量の上位3ヶ所です。
洋梨の都道府県別の収穫量割合は、山形県が68%、新潟県が8%、青森県が7%となっていて、この3県で全国の約8割を占めています。特に山形県は68%という圧倒的シェアでトップを誇る大産地となっています。
国内生産量
順位 | 都道府県 | 収穫量 | 比率 |
---|---|---|---|
1位 | 山形県 | 18,200t | 68% |
2位 | 新潟県 | 2,110t | 8% |
3位 | 青森県 | 1,870t | 7% |
洋梨のおもな品種
日本の洋梨の代表的な品種といえば「ラ・フランス」。近年の洋梨人気を牽引してきた品種として、人気・生産量ともトップです。それに続くのが「ル・レクチェ」や「バートレット」「オーロラ」などで、最近では店頭にも多く出回る様になりました。洋梨には非常に多くの品種がありますが、日本でも「バラード」「ドワイエンヌ・デュ・コミス」といったさまざまな品種が栽培されるようになってきています。
洋梨の旬
洋梨の旬は秋から冬。バートレットなどの早生種の収穫は8月頃から始まりますが、追熟してから出荷するため、市場に出回るのは9月から12月頃です。
出荷量の多いラ・フランスは収穫が始まるのは10月からと比較的遅く、市場に最も多く出回るのは11月以降の寒い時期になり、12月が最も食べごろです。ル・レクチェも12月が旬になるため、最近は冬のギフトとしても洋梨の人気が高まっています。
味わいの特徴
洋梨は、香り高く芳醇な甘みのあるフルーツです。
おなじ梨でも、和梨はシャキシャキとした食感の、みずみずしくさっぱりした味わいなのに対して、洋梨は果汁は多いですが、全く違うトロリとした食感。品種にもよりますが、香りが強くて芳醇なものが多く、強い甘味とほどよい酸味が調和した、濃厚な味わいが特徴です。
また、非常に多くの品種があり、品種ごとに香り、食感、甘みや酸味に独特の個性があるため、バリエーション豊かな味わいを楽しめるのも魅力です。
栄養価と効能
洋梨のおもな栄養成分は、糖分、食物繊維、カリウムなどで、ビタミン類はあまり含まれていません。
食物繊維は和梨より多く、便秘予防に効果的です。カリウムはナトリウムを排出する働きにより、高血圧予防が期待できる成分です。
その他、洋梨はフラバノールやアントシアニンなどのポリフェノールも含んでいて、抗酸化作用による健康効果も期待できます。
Useful Information
「洋梨」のお役立ち情報
洋梨をより美味しく
味わっていただくための
基本情報をまとめました。
おいしい洋梨の選び方
洋梨は基本的に下記のポイントをチェックして見分けましょう。
- 表面に傷が無く、部分的に柔らかくなっていない
- ふくよかな形でしっかりと重みを感じる
- 軸の周りの肩の部分に弾力がある
- 黄色みがかって甘い香りがする
食べ頃と食べ方
洋梨は追熟しない和梨と真逆で、追熟することで美味しくなります。
買った際に色が青くまだ固い場合は、紙に包むなど乾燥しないようにして、15~20度前後の室内で追熟させます。この時、温度が30度以上になると逆に追熟が起こらないため、注意が必要です。
食べごろは、軸の周辺を軽く押してみて、柔らかく弾力があるようなら食べごろです。また、香りのある品種は、食べ頃になると良い香りがしてきます。食べる際には皮をむきますが、いびつな形状のため、先にくし切りにして種を除いてから皮を剥きます。切った後は変色しやすいため、早めに食べましょう。
保存方法
洋梨は高温多湿をさけて保存します。固いものは常温( 15~20度前後)で追熟します。完熟したものは痛みやすいため、乾燥しない様ポリ袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
追熟する前の洋梨は、野菜室などの低い温度で保存すれば、比較的保存がききます。完熟したものは痛みが早いので、できるだけ早く食べ切りましょう。
また、完熟したものをカットして冷凍しておけば、保存もきき、そのままデザートやお料理の素材として使えて便利です。
洋梨のレシピ〜美味しいアレンジ
デザート
洋梨は生のままデザートとして美味しくいただけますが、ケーキやタルトなどスイーツのトッピングとしてもポピュラーですね。また、火を通しても美味しいので、バターとグラニュー糖でソテーしたキャラメリゼなども、おすすめ。簡単にできて、ちょっとお洒落なデザートとして楽しめます。
ピューレ
洋梨はミキサーなどでピューレにすると、アレンジがひろがります。ピューレをそのまま冷凍すれば、シャーベットに。また、ムースにしたり、お料理に使ったりしても、風味のよい仕上がりになります。
コンポート
洋梨はコンポートの定番フルーツ。長期保存が可能なので、旬の時期にコンポートにしておけば、長く洋梨を楽しむことができます。
お料理に
洋梨はスイーツだけでなく、塩気のあるお料理とも相性の良いフルーツです。
特に生の洋梨は、芳醇な香りと濃厚な味わいがそのまま楽しめるので、前菜やサラダで楽しんでみてはいかがでしょうか。生ハムやチーズなどの塩気のあるものと合わせたり、ナッツとの組み合わせもおすすめです。
また、ピューレにした洋梨は、お肉と合わせるソースや、ドレッシングにもピッタリ。味わいを生かして、さまざまな料理にアレンジしてお楽しみください。
Watermelon column
「洋梨」コラム
洋梨に関する雑学や、
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