「柿」についての基本情報から、ちょっとためになる雑学まで、
柿をより美味しく楽しく味わっていただくためのさまざまな情報をお届けします。
横浜水信バイヤーが自信をもっておすすめする柿の逸品をご案内いたします。
横浜水信で取り扱いのある柿の出回り時期と、いちばん美味しい旬の時期をカレンダーでご案内します。
(天気等の条件により、時期は前後する場合があります)
Basic Information
「柿」の基本情報
柿の分類、産地と生産量、
品種情報など、
基本情報をまとめました。
「柿」とは〜植物上の分類
柿はカキノキ科カキノキ属の、東アジア原産の落葉樹で、日本や韓国、中国に多くの在来品種があります。
柿には渋み成分「タンニン」が含まれていて、口の中で成分が溶けると「渋柿」に、タンニンが「不溶性」に変化すると「甘柿」になります。
日本では奈良時代から食用とされていたと考えられ、現在では果樹として改良された様々な品種が北海道以外の地域で広く生産されています。
産地と生産量
日本の柿の生産量の上位5ヶ所です。
都道府県別の収穫量割合は、和歌山県が19%と2割近くを占め、次いで奈良県が14%、福岡県8% 、岐阜県・
愛知県が7% で、上位の5県で全国の5割を超える生産量になっています。
国内生産量
順位 | 都道府県 | 収穫量 | 比率 |
---|---|---|---|
1位 | 和歌山県 | 42,000t | 19% |
2位 | 奈良県 | 29,500t | 14% |
3位 | 福岡県 | 17,700t | 8% |
4位 | 岐阜県 | 16,200t | 7% |
5位 | 愛知県 | 15,200t | 7% |
柿のおもな品種
柿は、「渋柿」と「甘柿」に大別されます。
甘柿は渋が元々少ない品種で、成熟とともに渋が抜けていきます。おもな品種は、岐阜県原産の富有、静岡県原産の二郎、奈良県原産の御所、その他、太秋、早秋、伊豆、花御所などがあります。
種子が多く入ると渋が抜けるものを不完全甘柿といい、おもな品種は、西村早生、筆柿などがあります。
渋柿は、実が熟しても果肉が固いうちは渋が残る柿で、アルコールや炭酸ガスを使って処理することで甘くなります。おもな品種に、平核無(ひらたねなし)、刀根早生、甲州百目、市田柿、西条、愛宕、会津身不知(あいづみしらず)、四ツ溝(溝柿)などがあります。
柿の旬
柿はハウス栽培などの早いもので8月ごろから出荷がはじまり、9月頃から12月頃までが旬の時期になります。露地物の出荷は筆柿や刀根早生などで始まり、一番遅く出荷されるものが富有柿などで、11月からが出荷のピークになります。年明けまでの比較的長い期間楽しむことができる果実です。
味わいの特徴
柿は、酸味のない、まろやかな甘さが特徴です。食感は果肉の柔らかいものと硬めのものに別れ、それを言い表す言葉で「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べ、種なし柿は舌で食べる」というものがあります。富有柿は果肉が柔らかく、次郎柿は硬めで歯応えがあり、種なし柿はねっとりとした食感というところから来ているとされ、味わいも大きく違いがあります。品種や成熟のさせかたで好みの味わいを選んで楽しむことができます。
栄養価と効能
「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という諺があるほど、柿は栄養価が高いことで知られています。
おもな栄養成分には、ビタミンC、βカロテン、カリウム、タンニンなど。特にビタミンCは柿1個で一日の必要量をほぼまかなえるくらい、含有量は果物中トップクラスです。
柿のオレンジ色は抗酸化作用のあるβカロテンやβクリプトキサンチンといったカロテノイドで、発がん抑制作用があるといわれています。また、利尿作用のあるカリウム、悪玉コレステロール値の低減作用のあるタンニンのほか、ペクチンなどの食物繊維を含み、まさに諺通りの栄養価の高さが特徴の果実です。
Useful Information
「柿」のお役立ち情報
柿をより美味しく
味わっていただくための
基本情報をまとめました。
おいしい柿の選び方
柿は基本的に下記のポイントをチェックして見分けましょう。
- ヘタと果実に隙間が無く、ヘタの色はなるべく緑が残っているもの
- 皮全体がオレンジ色で張りがあるもの
- 形がいびつで無く整っているもの
- 大きめでずっしりと重みがあるもの
食べ頃と食べ方
柿は熟すほど甘く食感が柔らかくなるため、お好みにより、硬めの食感が好きな場合や早めに、柔らかめが好きな方はよく熟してから食べるとよいでしょう。色が赤みがかってきているものは、果肉も柔らかめです。
完熟したものはブドウでよく見られる白い粉を吹いたようなブルームがでるものもあります。また、条紋と呼ばれる黒い横スジは熟したしるしです。
食べる際は、冷やさずに常温で食べるほうが、甘味を感じやすく美味しくいただけます。ヘタを下にして置き、十字に切ってから皮を剥いて、お好みの大きさにカットして食べましょう。
保存方法
柿は、時間とともに追熟がすすみます。常温で保存すると、すぐに熟して柔らかくなってきますので、好みの状態になったら、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
保存の際は、へたを下にして紙などに包んで保存んします。つぶれたり傷がつくとすぐに傷んできますので、果肉を傷つけないよう保存しましょう。
熟しすぎてトロトロになってしまった柿は、冷凍庫すると、シャーベットのように味わえます。冷凍するときはラップできっちり包みます。半解凍して、ヘタを切り落とせば、スプーン等で食べられます。
柿のレシピ〜美味しいアレンジ
加熱して、ジャムやソースに
柿はそのまま生で食べることが多いと思いますが、加熱してジャムやソースにするのもおすすめです。
柿の上品な甘さが、酸味のあるヨーグルトやクリームチーズなどと相性抜群です。
パン、ケーキなど、さまざまなアレンジで楽しむことができます。
オーブンでできる、干柿風スイーツ
低温のオーブンで長時間じっくりと焼くことで柿の水分を抜いた、セミドライフルーツ。柔らかい干柿のような食感と、甘みが濃縮された、やみつきになる美味しさです。
柿の料理アレンジ
生の柿を生ハムで巻いた前菜や、葉物野菜・チーズ・ナッツとあわせたサラダなど、柿の甘みは塩気のあるメニューとも相性ぴったりです。
和食なら、大根やかぶをつかった酢の物も、秋らしい季節を感じさせる料理になります。
また、柿を天ぷらにするのもおすすめ。火を通すことでとろりとした甘みの際立つ柿を、お塩でいただきます。ちょっと目先の変わった、美味しくておしゃれな一品になります。
Watermelon column
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