「ぶどう」についての基本情報から、ちょっとためになる雑学まで、
ぶどうをより美味しく楽しく味わっていただくためのさまざまな情報をお届けします。

横浜水信バイヤーが自信をもっておすすめするぶどうの逸品をご案内いたします。

横浜水信で取り扱いのあるぶどうの出回り時期と、いちばん美味しい旬の時期をカレンダーでご案内します。
(天気等の条件により、時期は前後する場合があります)

Basic Information

「ぶどう」の基本情報

ぶどうの分類、産地と生産量、
品種情報など、
基本情報をまとめました。

「ぶどう」とは〜植物上の分類

ぶどうは、ブドウ科ブドウ属のつる性植物で、果実は房になり多数の実をつけます。
中近東が原産といわれ、古代ヨーロッパや中国などへと広まって、温帯域を中心に世界中で栽培されています。
日本には中国から伝わり、鎌倉時代には現在の山梨県甲州市で栽培されていました。明治になり、海外から多くの品種が導入され、日本で品種改良された新品種も多数生まれています。

産地と生産量

日本のぶどうの生産量の上位5ヶ所です。日本国内で最もぶどうカの収穫量が多いのは山梨県で、25%ものシェアがあります。 2位は長野県、3位は岡山県となっています。ワインなどの加工用が多い海外に対し、日本では圧倒的に生食用の品種が生産されています。

国内生産量

順位 都道府県 収穫量 比率
1位 山梨県 40,800t 25.09%
2位 長野県 28,900t 17.78%
3位 岡山県 14,600t 8.98%
4位 山形県 14,000t 8.61%
5位 福岡県 7,170t 4.41%

2022年 農林水産省 作物統計調査より

ぶどうのおもな品種

ぶどうには、世界に1万種類以上もの品種があるといわれ、品種改良で続々と新品種が誕生しています。
ぶどうの種類は果皮の色によって「緑(白)」、「黒」、「赤」の3つに大別されます。
緑では、高級ぶどうとして最も人気の高い「シャインマスカット」をはじめ、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」や「ロザリオ・ビアンコ」などがあります。
黒は、葡萄を代する品種「巨峰」、「ピオーネ」「ナガノパープル」が人気です。
赤は、種無しで小粒の「デラウエア」、「甲斐路」や「安芸クイーン」などがあげられます。

ぶどうの旬

ぶどうが出回るのは、夏から秋にかけての時期。多く出回る時期は6月〜10月で、品質が最も安定して美味しいのは8月から9月です。品種をリレーしながら、比較的長く楽しむことができます。また、露地栽培のほかハウス栽培のものもあるため、ギフト用として春先や冬のはじめなどにも見られるようになりました。

味わいの特徴

ぶどうは果皮の色によって大きく3つに分類され、味わいも大きく違います。
緑(白)系のぶどうは、渋みが少なく、爽やかな香りが大きな特徴です。一番人気の「シャインマスカット」は、酸味が少なめで爽やかな甘味、皮ごと食べられる果肉はしまっていてかためです。ぶどうの女王とも呼ばれる「マスカット・オブ・アレキサンドリア」は芳醇な香りと上品な甘さを持ち、非常に糖度が高くて甘いぶどうです。
黒系のぶどうは、コクのある味わいの品種が多いのが特徴です。
定番品種の「巨峰」は、甘みが強く程よい酸味があって、果汁も豊富です。近年人気の「ピオーネ」は、甘味と酸味のバランスが良く、歯触りの良い上品な食感です。また「ナガノパープル」は皮ごと食べることができて、甘味の強い濃厚な味わいです。
赤系のぶどうは、酸味が少ない品種が多いのが特徴です。
「甲斐路」は、マスカットのような香りで、甘味とみずみずしさがあります。「安芸クイーン」は糖度が高く、香りと濃厚さが味わえます。デラウエアは香りは控えめですが糖度が高く、小粒で種がなく食べやすいぶどうです。

栄養価と効能

ぶどうには、栄養成分としてブドウ糖と果糖、カリウムが多く含まれています。
ブドウ糖と果糖は直接エネルギー源となるため、疲労回復効果や、脳の働きを活発にしてくれる効果が期待できます。
また、ぶどうの皮に含まれる「アントシアニン」という成分はポリフェノールの一種で、眼精疲労や活性酸素の除去に効果があるとされています。さらに赤ぶどうに含まれる「レスベラトロール」というポリフェノールには、発がん抑制作用や食物アレルギーの発症を抑える効果があるという研究結果も発表されています。

Useful Information

「ぶどう」のお役立ち情報

ぶどうをより美味しく
味わっていただくための
基本情報をまとめました。

おいしいぶどうの選び方

ぶどうは基本的に下記のポイントをチェックして見分けましょう。

  • 皮の表面にハリがある
  • 皮にブルーム(白い粉)がふいている
  • 枝が緑色で切り口が新しい
  • 実が枝にしっかりとついていて落ちない
  • 実がびっしりついていて隙間がない
  • 黒・赤系は色の濃いもの、緑系はやや黄色味のあるもの

食べ頃と食べ方

ぶどうは収穫後に追熟することがありません。収穫基準にしたがって各産地から出荷されるため、基本的に購入した際には食べごろになっているといえますので、新鮮なうちに味わうのがおすすめです。食べる2時間ほど前に冷蔵庫で冷やすと、美味しく味わえます。
ぶどうの皮は、さっと熱湯に通して水で冷やすか、冷凍して水で少し解凍すると、簡単にむくことができます。すぐに食べたい時は、爪楊枝をもいだ穴の部分から皮に沿って刺してくるりと回し、皮をつまんで押し出すようにするとよいでしょう。

保存方法

ぶどうは常温で保存できますが、あまり日持ちしません。旬の時期は気温が高いので、冷暗所や冷蔵庫の野菜室などで保存しましょう。
保存の際は、乾燥防止のため紙で包むなどして、ポリ袋などに入れて保存します。
長めに保存する場合や冷凍する場合は、軸を少しだけ残して粒を房から切り離すとよいでしょう。
保存の際は水洗いはせず、食べる直前にします。ブルーム(白い粉)を残しておくことで、鮮度が保たれます。
また、ぶどうを干したレーズンは長期保存ができ、パンやお菓子などさまざまな料理に使うことができます。

ぶどうのレシピ〜美味しいアレンジ

ぶどうは新鮮なものをそのままで美味しく食べることができますが、スイーツや料理として、いろいろな食材との組み合わせを楽しむのもおすすめです。

デザート

そのまま盛り合わせてデザートにするのはもちろん、ヨーグルトにあわせると、酸味とぶどうの甘味が相性抜群。すぐできる手軽なデザートとして楽しめます。
また、ゼリーに入れると、夏にぴったりの涼やかなデザートに。パンケーキやタルト、ショートケーキなどとの組み合わせも、旬を感じるスイーツとしておすすめです。
加熱して作るコンポートやジャム、コンフィチュールなどは保存ができるため、デザートに使ったりパンに添えたりして、長く楽しめるでしょう。

ドリンク

ぶどうを使ったワインは世界中で愛される飲み物ですね。ご家庭でドリンクを楽しむなら、ぶどうはそのままでも十分な甘味があるので、氷や水とミキサーにかけ、種や皮を漉すだけで美味しいジュースを作れます。
凍った種なしまたは種を取ったぶどうとヨーグルト、牛乳を合わせてミキサーにかけるだけの、スムージーもおすすめです。

お料理に

ぶどうは乳製品と相性がよいので、チーズとあわせたサラダがおすすめです。
レタスやルッコラなどの葉野菜に、ゴルゴンゾーラチーズやフェタチーズと、くるみやアーモンドなどのナッツをあわせます。オリーブオイルとレモン、塩胡椒のシンプルなドレッシングで軽くまぜれば、完成です。
少し風味のあるチーズと甘いぶどうの組み合わせが絶妙な一品です。

Watermelon column

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